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ジョン・ブル (作曲家) : ミニ英和和英辞書
ジョン・ブル (作曲家)[いえ, け]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ブル : [ぶる]
 【名詞】 1. bull 2. (n) bull
: [さく]
  1. (n,n-suf) a work 2. a harvest 
作曲 : [さっきょく]
  1. (n,vs) composition 2. setting (of music) 
作曲家 : [さっきょくか]
 (n) composer
: [きょく, くせ]
 【名詞】 1. a habit (often a bad habit, i.e. vice) 2. peculiarity
: [いえ, け]
  1. (suf) house 2. family 

ジョン・ブル (作曲家) : ウィキペディア日本語版
ジョン・ブル (作曲家)[いえ, け]

ジョン・ブルJohn Bull, 1562年または1563年 - 1628年3月12日)は、16世紀末~17世紀初頭のイングランド作曲家オルガン建造家。卓越した鍵盤楽器の演奏家として知られた。
==生涯==
おそらくウェールズの出身。1573年にヘレフォード大聖堂の聖歌隊に加わり、翌年からロンドンの王室礼拝堂の少年聖歌隊員となる。同地でウィリアム・ブリズマンやウィリアム・ハンニスに師事。また、この頃から鍵盤楽器の演奏を学び始める。
1586年オックスフォード大学より学位を取得し、王室礼拝堂のジェントルマンに任命される。1591年には王室礼拝堂オルガニストに就任した。翌年にオックスフォード大学より博士号を取得、1596年にはエリザベス1世のお墨付きでグレシャム・カレッジの音楽科教授に着任する。同女王の死後は、ジェイムズ1世に仕官。この間に独力で、卓越した作曲家や鍵盤楽器奏者(とりわけ即興演奏家)として名声を博した。
しかしながら、鍵盤楽器の演奏家兼作曲家としての超絶技巧のかたわらで、とかく悶着を引き起こしがちであった。未婚女性を妊娠させてしまってグレシャム・カレッジにいられなくなり、肩書きを失った後に結婚資格を得たものの、二度と大学に戻ることはなかった。しかも、以前に譲渡された家屋の所有権を取り戻そうとするなどの珍事件により、不法侵入で訴えられ、その所業は星室庁での訴訟に持ち込まれたが、その顚末については不明である。
1613年、ブルはひそかにイギリスを脱出し、不義密通の咎に対する、カンタベリー大司教ジェイムズ1世による断罪から大急ぎで逃れようとした。ネーデルランド駐在のイングランド大使が、はじめはブルを匿おうとしたが、後に自らの立場を憂慮して、1614年にジェームズ1世に釈明状を書き送っている。
その前年にカンタベリー大司教はブルについてこのように述べている。「くだんの人物は正直者というよりも音楽家なのであって、オルガンやヴァージナルへの指使いで名を揚げたように、生娘を疵物にすることでも名うての人物だ。」
ブルはネーデルラントにとどまり、心置きなく過ごしていたようだ。1615年アントウェルペン大聖堂により次席オルガニストに、1617年には首席オルガニストに任命される。ブルはネーデルラント滞在中に、アントウェルペン市長宛ての1通も含む一連の手紙を書き送っており、自分は信仰上の迫害を逃れてイングランドを出国した、なぜなら自分はローマ・カトリックだからである、と訴えている。ブルは一度もイングランドに引き返さなかったために、信仰上の亡命者と信用されていたようだ。同地に滞在中に、当時最も影響力のあった鍵盤楽曲の作曲家、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに出会った。
1620年代にはオルガニストやオルガン建造家(オルガン建造相談人)として活動を続けた。アントウェルペンにて他界。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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